2007年5月30日水曜日
20070530読もう5
いつものようにテーブルを挟んで向かい合って座っていた。特にどうということもない会話の後、急に沈黙が訪れた。大事な話をしなければと思いながら、どう切り出せばいいか分からずうつむいていると、「コーヒー、冷ちゃったね。温め直して来よう。」と彼はコーヒーポットを持って台所に立った。しばらくして戻って来ると、それぞれのカップに残っていた冷たコーヒーを捨て熱いコーヒーを注ぎなおし、自分のカップのそれを一気に飲み干して言った。「暖め直しても、もう香りはなくなっちゃった。……僕たちみたいに……」思わず顔を上げた私をじっと見つめ、「無理しないで、君は外でもっとおいしいコーヒーを飲んだ方がいい。いつかこの日が来るに違いないと思っていたんだ。」と、静かな優しい声で言った。 問:「この日」とあるが、それはどんな日か 1. 私が彼と結婚したいと言い出す日 2. コーヒーの香りがなくなる日 3. 彼が私と別れたいと言い出す日 4. 私が彼と別れる決心を伝える日 正解:4
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