2007年8月4日土曜日

2007年07月19日

「段ボール肉まんは捏造」北京テレビが謝罪
中国・新華社系のインターネットニュース「新華網」などによると、北京市内の露店が溶かした段ボールを引き肉に練り込んで「偽肉まん」を作っていたと報道した北京テレビは18日夜、この報道について「捏造だった」と謝罪した。北京市公安局が、報道にかかわったテレビ局の外部スタッフの身柄を拘束(こうそく)して取り調べている。
問題の放送は今月、北京市内の露店が豚肉と、水酸かナトリウムに溶かして黒っぽく変色させた段ボール
を4対6の割合で混ぜ、香料(こうりょう)を足して偽肉まんを作っている様子を隠し撮りのような形で放映したもの。国内外のメディアに取り上げられ、反響(はんきょう)を呼んだ。
しかし、市公安局の調べによれば、実際にはテレビ局の外部スタッフが自ら(みずから)持ってきた段ボール片を出稼ぎ労働者4人に渡し、豚のひき肉と混ぜるよう指示。その様子を家庭用ビデオカメラで撮影していた。
北京テレビは「事実でない放送を流した結果、社会に重大な悪影響を与えたことをお詫びします。今後管理による強化し、虚偽報道を根絶する」と謝罪した。
この問題をめぐっては、北京市食品安全局などが市内で抜き打ち検査したが、段ボール入り肉まんはまつかっていなかった。